通過するESを作る
ESを出し始めて、なかなか通過しない場合悩みますよね。これはいろいろな理由があると思います。志望倍率の高い業界、企業の場合、通過は簡単ではありません。例えば募集人員が5人とか10人でかつ、世間で認知度が高い企業、そして学生にも人気の高い企業。例えば食品とか、アパレルとか化粧品とかそういった企業はなかなか通過しずらいと思います。それから、リクルーター制度で一部の大学の中から95%の枠を設定して、一般募集は全体の5%くらいにしている企業。ここに指定外の大学からESを出してもなかなか通過しないのです。もしくはWEBテストやテストセンター等筆記を重視していてそこで合格点がとれない場合も面接に進めません。以上はESの内容以外の点で通過できないケースです。
次に ES自体が評価されずに 面接に呼ばれないケース。この場合はESの中身を一度、見直してみる必要があります。今の段階で改善点に気がついたとしたらよかったと思った方がいいかもしれません。
いろんなケースがあると思いますが良いESを書く土台となることに「本当の自分を発見し相手に伝えること」があると思います。ES上で「自己PRをする」ためには、まずは「本当の自分を知る」そして「その本当の自分を相手にわかってもらうこと」。そしてその為に、まずやるべきことは自分の人生を振り返ること。小学生、中学生、高校生、大学生この16年に何があったか。まずは紙に書きだしてみるといいと思います。いろんな事件があったはず。誰でも何かに向き合い、挫折したり、乗り越えたり、それは部活だったり、文化活動だったり、ボランティアだったり、バイトだったり、日本国内、海外への旅行だったり留学だったり。人それぞれ違う16年間の人生があるはず。そしてその16年間の経験を通じて今のあなたが形成されているはず。就活生が50万人いたら50万通りの人間ができあがっているはず。そして誰もがそれぞれ、強み、弱みがあり、アピールポイント、なおしたいところがあるはず。ほとんどの人は自分にそしてこれまでの自分の経験に向き合うということがあまりないので一体自分は誰なのかわかりにくいと思うんですね。自分でもよくわからないのに初めて会う、もしくは初めて自分の事を説明する紙きれで、理解してもらい評価してもらうことは不可能だと思いませんか?まずは正確に自分がどんな人間なのかつかむところから始めるといいと思います。
そして、そんな自分の16年の振り返りの中から「自分の良い点」、「強味」が何か発見できたら、それをアピールすることができると思います。でも結論だけでは駄目です。それは「どんな経験を通じて身についてきたのか!」「何か辛い、苦しい、涙が出る様な経験、エピソード」がありませんでしたか?そんなことがあれば必ず何か「変化」が生まれ「成長」に繋がっているはずですよね。それがあなたの「強み」であり、アピールポイントとしてESに書けるものだと思います。
そして、その「強み」はあなたの志望する業界や企業でどう生かせると思うか。だから御社を志望するという「志望動機」にもつなげられます。誰にでも「強み」はあると思います。それがどんな「経験」からもたらされたものか。これをしっかりと理解しつかむことが大切です。部活で全国大会に出たとかいう輝かしい、そういう経験でなくてもいいと思います。それは県予選で初の1回戦突破を成し遂げたでもいいと思うんです。それを成し遂げるために、どんな事に取り組んだのか。どんな辛いことがあったのか。そしてその経験を通じて何をつかんだのか。逆に何か全国大会優勝等の輝かしい経験があったとしてもその事実だけしか書いてなければ、どんな能力があるかわからないので通過しない可能性もあります。また面接に呼ばれたとしても、面接の際にどんな能力や強みをどんな経験で修得したか言えなければ落とされてしまうこともああると思います。それくらい「どんな経験や挫折から何を学んで、その点が志望先でどう生かせるか」という点が重要だと思います。
そしてあなたのそのESは全ての企業から評価されない場合でも、ありのままの自分をアピールしていればどこか相性の会う企業(運命の相手)から声がかかると思います。あきらめすに続けましょう。